意地悪てぃーちゃー
・・・・・・が


グイッ…


井澤に腕を掴まれて、うちはさっきまで座ってた所に逆戻りした。


「何?ってか、今日先生掴むん好きやなぁ。」


「んっ?心がもう少しこのままで居たそうな雰囲気やったからなぁ。掴んじゃった。」


はぁーーーーー?!
大きな勘違いをしてるよね…。

掴んじゃったって…
掴んじゃったって……


気持ち悪っ。


「先生…大きな勘違いしてるよね?うち帰って、コタツで温まりたいねんけど…。」


「コタツ?俺のが温いもん。究極に俺が温めたろか?」


「いやっ…コタツと張り合ってどうすんのさ?遠慮しときます。」


コタツと張り合うって、どないなん?
井澤は意地悪な笑顔でうちを見ていた。


「んっ?遠慮すんな。温めたろ。」


井澤はうちを引き寄せて、井澤の膝の上にうちを乗せた。
そして、後ろから抱きしめるように手を回した。


んっ?
コレはなんぼなんでもマズない?


「コタツより温かいやろ?」


「いやっ…コレはさすがにマズイやろ~。先生、離してー。」


「嫌。心…すっげぇドキドキしてんな。顔も真っ赤。」


井澤は耳元でそう囁いた。
ちょっ…そりゃドキドキもしますよ。
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