意地悪てぃーちゃー
・・・・・・はずやった。


…寝られへん。
全然睡魔が襲ってこうへん。



だぁーーーーもうっ。
明日は絶対寝坊出来ひんのに~。


うちは若干焦りながら、頑張って寝ようとした。

けど、こんな時に限ってやっぱり寝れん。


どうしよ・・・
明日は大事な入試。


うちは悩みに悩んで、携帯を持って電話を掛けた。


何コールか目かで、人の声に変わった。


《もしもーし。心?どうした~?》


うちが電話を掛けたんは井澤やった。


《もしもし?こんな夜にごめん。先生どうしよ…寝られへん。》


《ぷっ。遠足の前日の小学生と一緒やな。俺が子守唄でも歌ったろか?》


《小学生ちゃうもん。遠慮しとく。本間に明日寝坊したらどうしよ~。》


電話してる場合ちゃうけど、真剣に焦ってきた。
あぁ~本間に不安。


《ったく。心?俺がモーニングコールしたるやん。それにな、そんな緊張せんでええの。普段の定期テストやと思い。わかった?》


《うん・・・。》


《心らしくないなぁ。俺のお守りがついてるやんけ。なっ?大丈夫や。明日、ちゃんと起こしたるから今日はもう寝なさい。わかった?》


《うん。ありがとう。頑張って寝ます。おやすみ。》


《おやすみ。》


そのままうちは電話を切った。
なんかちょっと安心してきた。
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