意地悪てぃーちゃー
「荒木ちゃんやーめーてー。そんなん言うんやったら、今日の遅刻しかけたこと言うで?」


「いいよ~。もう知ってるもん。残念。」



くっそー…。
荒木ちゃんの勝ち誇った顔がムカつくー。


「もういいもん。勝手にすれば~。」


「拗ねんなって。冗談やん。ってか、正直今どんな感じなん?」


荒木ちゃんは運転しながら、ミラー越しにうちを見た。

どんな感じかぁ…。
どんな感じなんやろな。


「普通の教師と生徒。」


「はぁ…。北沢はどうしたいん?」


「んっ…今のままでいいかな。その方が、お互いのタメやん。」


そうや…。
今のままでいい。
ちょっと仲いい教師と生徒で・・・


「アホか。お前が傷つきたくないだけやろ?ちゃんと伝えなさい。」


「うっ…はい。」


「そうなれば、今日やな。学校帰ったらな。」


・・・・・はっ?
コイツ何言うてんねん。


「それだけは嫌。ちゃんと卒業してからがいい。」


「んじゃ卒業式な。絶対やぞ?」


「はいはい。卒業式な。ってか、なんでそんな急なん?」
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