意地悪てぃーちゃー
うちがそう思ってると、井澤が口を開いた。


「この調子で推薦も頑張れよ?

で、早よ進路決めて
残りの学校生活楽しみ。」


「うん。

なぁ先生…
来年度も居るよな?」


井澤が消えるワケ無い。
まだ3年目やもん…

うちは自分にそう言い聞かせながら、井澤のコタエを待った。


「まだ分かれへんなぁ。

…まぁまだ俺、3年目やからな。」


「そっか~。

消えるんやったら、ちゃんと教えてな?」


「当たり前や。」


そう言いながら浮かべた井澤の笑顔は、どっか寂しそうやった…



そんな中、荒木ちゃんが戻って来た。


「北沢…。ちょっと隠れろ。」


そう言われて、うちはデカいロッカーの中に入った。


…少ししてから、生徒会室のドアが開く音がした。


ロッカーの隙間から生徒会室を見ると、やっぱ誰かが入って来てた。
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