意地悪てぃーちゃー
うちの一言で、空気が凍りついた…


えっ?
マズかった………?



「はぁ~
担任の名前ぐらい、覚えとけよ…。

優弥や優弥。
わかった?」


「うん。わかった。」


「そしたら呼んでみ?」



悪戯っ子みたいな笑顔で、うちの顔を見て来る…

恥ずかし過ぎる………



「ゆっ……優…弥さん?」


「さんはいらん。
もっかい。」


なんかめっちゃめっちゃ
楽しんでません?

うちは渋々、覚悟を決めた。


「ゆっ…優弥っ!!」


「ぷぷぷ………
んな意気込まんでも…

てか、心の顔真っ赤。」



目の前で爆笑してる井澤………
お前が呼べ言うたんやろ~!!!



「もういいし。

井澤のばーか。」


「心…ごめんごめん。

ありがとうな?」



本間に井澤だけは………
意地悪なんか、優しいんかわからん。


「別にいいよ。」


「でも、井澤って呼び捨てしたから、後で罰ゲームな?」


いやっ………
ただの意地悪でしか無い。

顔ニヤけてるし…
やっぱ井澤は意地悪や。
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