意地悪てぃーちゃー
「俺は、いつも優しいし。

それに今日は心の合格祝いやしなぁ。」


井澤はいつもより優しく微笑んだ。


うわぁ・・・
こんなん反則やん。


うちは動揺を隠すために、ココアを飲んだ。


「あっ。もしかして照れた?

本間に心は感情わかりやすいなぁ。」


「うるさい。

先生ごときで照れませーん。」


「ふーん。
心?素直になりや。」


井澤はそう言って、ニヤっと意地悪な笑顔を浮かべた。


「はぁ…。
もう十分素直やし。」


「どこがやねん。

なぁ心?
この先絶対に簡単に男の部屋入るなよ?」



いきなり??
うちはちょっとビックリした。


「うん。

ってかいきなりやな。」


「んっ?

だって心は素直ちゃうし、自分のこと全然わかってないもん。」



……??
言ってる意味がわからん。


「先生ー。

意味わからん。」
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