意地悪てぃーちゃー

お祝い

車に乗って、たわいもない話をしてるうちに、省吾さんの店に着いた。



「いらっしゃいませ~

………って心ちゃん!!

久しぶり~。」



「お久しぶりです。

あっ…
高校合格しました~!」


省吾さんは満面の笑顔で、うちに抱き着いた。


「うおっ…。」


「心ちゃん~…
本間におめでとう!!

よかったなぁ。
これでバイト決ま…「おいっ」


省吾さんの話を遮るように、井澤が話に入ってきた。


「省吾…心から離れろ。
いつまでそうしてんねん。」


「はいはい。

優弥は心ちゃんの事なると、マジなるもんなぁ。

そろそろ優弥も素直なれよ?」


省吾さんはうちから離れて、井澤に微笑んだ。


何この微妙な空気は…



「そしたら席に案内させていただきます。」


省吾さんはそのまま、うち等を個室の席に案内してくれた。



「なぁ…心?

本間にここでバイトすんの?」


省吾さんが部屋を出ていくと同時に、井澤が聞いてきた。
< 242 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop