意地悪てぃーちゃー
「んっ………?


心はすごい成長したよ。

前よりも優しくなったし、強くなった。
ほんで何より輝いてる。


まっ意地っ張りなんとか、素直ちゃうのは変わらずやけどな…。」


聞かんかったらよかった…。
めっちゃ恥ずかしい。


「そっかぁ…

なんか、めっちゃ恥ずかしいねんけど………。」



「あっ照れてる。


心?
よう頑張ったな。

卒業式もお前らしくな!!」


井澤はうちの頭を、くしゃくしゃにした。


「髪の毛くしゃくしゃやん。

先生のバーカ…。


でもありがとう。」


「おっ…素直やん。

心・・・



おいで?」


井澤に手を引っ張られると、そのまま抱きしめられた。



「心………?

もう卒業やな…。
俺やっぱ寂しいわ~。


心?
何があっても忘れるな。

俺はいつだって、心の事応援してるから…。

心の先生やからな?」



井澤………



……………泣いてる?



「うちだって寂しいよ…。


高校生なりたくない。
ずっとこのままがいい。


先生………?


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