意地悪てぃーちゃー

最後の生徒会室

蒼空を見送って、井澤を見るとなんとも言えん表情をしてた。


「先生・・・

どうしたん?」


「んっ?
…ったく、心は強がりやねんから。

もう誰も来うへんから泣いてええぞ。

んな顔すんな。」


井澤の一言で、うちの中の何かが切れた。

そして我慢してたもんが、一気に溢れ出した。


井澤はいつものように、うちの側に座って頭を撫でてくれてた。


でも・・・

これも今日で最後…


なんて思うと、涙は溢れてくるばっかりやった。


「心の泣き虫は、全然変わらんなぁ…。

でもな、心。
もっと自分の感情に素直にな。」


「ヒック…は……い……。」

井澤の優しさに、また泣けてくる。

こんなんで明日、大丈夫なんかなぁ………


「心……………。

そんな泣いて、明日顔大丈夫なんか?

目パンパンやったら、爆笑したんねん。」


「グズッ…先生の……ッ………あほ……ッ…。」


井澤の冗談で、だいぶ涙が止まってきた。
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