意地悪てぃーちゃー
~井澤 side~


心を送って、俺は一人で帰り道を歩いてた。



「あぁ~…
やってもうた。」


俺は一人呟いた。



アイツの担任やのになぁ………

さっきの自分の行動に、ちょっと後悔した。


でも、こんな帰り道も最初で最後。

アイツは明日で卒業…
俺は転勤。


家に着くまで、明日になるまで………


俺が心を好きで居る事


許してくれ………



俺はこの3年間を思い出しながら、歩いてた。

やっぱ思い出すのは、心の事ばっかやった。


伝わる事の無い俺の片想い…。
まさか生徒に恋するなんてなぁ。


そんな事を思ってるうちに、家に着いた。


「心…大好きや。

…って俺、女々しっ。」


今から俺は、アイツを忘れる準備をしな。


手にはまだ、心の手の感触が残ったままで………
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