意地悪てぃーちゃー
「部活?あぁ…やるよ。でも、生徒会もやんねん。」


・・・・・・欲張り過ぎやろ。
ってニヤニヤすなや。


「本間最悪。先生頑張りすぎやろ。」


「まぁな。これも、大人の事情っちゅうやつや。」


「へぇ~先生も大変やな。まぁ、あんま頑張り過ぎやんとってな。」


なんやかんや言うて、井澤には世話なってるしな。
うちは、井澤に笑顔を向けた。


「お前な~。まぁ今年も仲良くしよな。っし、体育館行くぞ。」


井澤は、体育館の方に向いて歩き始めた。
うちはそれを追って、井澤の隣を歩いていた。


「あっ。着任式の挨拶は大丈夫か。」


「うん。大丈夫。」


うちがそう答えると、井澤はいつもの笑顔を浮かべた。
…絶対何かある。


「んじゃぁ、ここで言うてみ?」


やっぱりそう来ますか。
うちは、そんな井澤を前に着任式の挨拶を始めた。


そして言い終わると、井澤は真剣な表情を浮かべていた。


「心…中々いいやんけ。俺、ちょいビックリしたわ。」


「ありがとう。まぁ、真剣にやってますから。」

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