意地悪てぃーちゃー
それからしばらく、井澤と入念な打ち合わせをして沖縄に着いた。
飛行機から出てゾロゾロと、前のクラスについて行った。


あぁ~沖縄や!!
暑いなぁ。
テンション上がる。


クラスのテンションも上がりながら、各クラスのバスに乗り込んだ。

やっぱバス涼しいなぁ。
沖縄すげぇ!!


そして、いよいよバスが発進した。
バスガイドさんも話し始め、クラスのテンションは最高潮に盛り上がっていた。
うちもやけど…。


「お前等な~ちょっと落ち着け!!今日は戦争の所行くねんぞ~。そんなテンションやったら、俺が怒られるやんけ~。」


井澤のそんな言葉にも、クラス中は爆笑やった。
やっぱ、修学旅行って最高やな。


「本間、笑ってる場合ちゃうわ~。その元気は明日使え。なっ?」


『えぇ~。』


「お前等何歳やねん。たいがいにしとかな、荒木先生がキレるぞ~。」


井澤は荒木先生を見ながらニヤニヤしていた。
荒木先生は少し困ったような表情を浮かべながら、笑っていた。


ワイワイしながらも、しばらくするとバスは一気に静かになった。
みんな寝始めたのでした。


静かなバスは落ち着かんくて、うちは一人起きていた。
すると、みんなの様子を見るために振り向いた荒木先生と目が合った。

荒木先生は少しビックリしたような表情を浮かべて、微笑んだ。
うちはそれに返すように、優しく微笑んだ。

うちの席は、一番後ろの長い席でバスが止まった瞬間、荒木先生がうちの隣にやってきた。
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