意地悪てぃーちゃー
「北沢~どうした?お前、寝ぇへんの?」


「ん~寝むた無い。ってか静か過ぎて落ち着かん。」


荒木先生はプッと笑った。
はっ?何々?


「北沢っておもろいなぁ。さすが井澤先生のお気に入り。」


「はっ?そんなん言われてうれしないし。お気に入りじゃなくて、腐れ縁。」


荒木先生って謎やな~。
なんか、めっちゃ勘違いしてるよな。


「はいはい。北沢さんは素直ちゃうもんな。あっ。井澤先生。」


「はっ?荒木先生、意味わからん。うげっ…先生戻った方がええんちゃう?」


「やな。北沢には下手にちょっかいかけれんな。まっ、気分悪なったら前おいでな。」


それだけ言って、荒木先生は自分の席に戻っていった。

あぁ~ヒマ。
みんなぐっすりやしなぁ。
今寝たら夜寝れんしなぁ…。


こんな時に、高橋ちゃんの事思い出してまう。
今年も居ったら、一緒に来てたんかなぁ~?

はぁ・・・うわぁ。
こんなんじゃアカンなぁ。


うちは頭を思いっきり振った。
アカンアカン。
思い出したって意味無いもん。

うちのそんな様子を、井澤が前で見てたなんて知る由も無かった。
< 31 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop