意地悪てぃーちゃー

井澤 side

あっ井澤です。
・・・って俺誰に言うてんねんな。

今日から修学旅行ってことで、いつもよりテンションが高い俺のクラス。
元気いいのはええねんけどな～。


そんな事を思いながら、生徒指導の先生が話しているのを聞いていた。
うちのクラスを見ると、一人俯いてる…。

あれはアイツやな。
ってか、アイツしか居らんな。

俺は俯いてるアイツの所に、歩いていった。
全く気付かんって…。

俺は持ってたしおりを丸めて、軽く頭を叩いた。


「こらっ…寝んな。ったく、緊張感持てよ～。」


「先生痛い。暴力反対～。寝てないし。」


頭をさすりながら言うコイツ…。
そう北沢　心。
しっかりしてるようで、抜けてるからなぁ。


「はぁ？寝てたやんけ。俺を誤魔化そうなんて、100万年早いわ。」


俺はそんな心の前では、とびっきり優しくなる。
まぁ、素で接しれる。


俺はそんな事を思ってると、生徒指導の先生が思いっきり俺を睨んでいた。
俺は、とりあえず謝った。
そんな俺の姿を見て笑ってる心を、しおりでもう一発叩いて俺は元の場所に戻った。


俺は他の先生が話してるのを聞きながら、俺は心を見ていた。

心は無意識に遠くを見て何かを考え込んでる。
今も…。

アイツは何を考えてるんかな～。
やっぱ、高橋の事なんかな？


そんな事を考えてるうちに、バスに移動する事になっていた。
俺のクラスは、他のクラスに分譲。
俺は心の班と同じバスに乗ることになっていた。

前を見ると、タラタラ友達と歩いてる心。
友達と歩いてる姿を見ると、やっぱ吹っ切れたんか？

俺はそんな事を思いながら、最後にバスに乗り込んだ。