意地悪てぃーちゃー
あぁ~俺アカンな…。
俺、教師やのになぁ。

俺は心の寝顔を見ながら、そう思っていた。
ふと窓の外を見ると、もうちょいで空港やった。
俺は寝てる心の頭を小突いた。


「心。もうちょいで着くぞ~。起きろ~。」


「んっ…後5分。」


コイツ…完璧家やと思ってるな。
これは、何としてでも起こさな。

俺は心を覗き込むように、囁いた。


「…ったく。お前みんなに俺のひざ枕で寝てること、バレんで?」


俺がそう言った瞬間、心は飛び起きた。
心の頭が俺の顔面に直撃した。

・・・・・いった。

俺がしばらくうずくまってたら、心も気付いたらしい。
心の頭、石頭やろ…。


「あれっ?先生どうしたん?」


あれっ?じゃないっちゅーねん。
本間に心やわ…。


「アホっ。心の頭が直撃したんや。いきなり飛び起きんなよ~。」


心はさすがに状況がわかったらしい。
顔にすぐ出る…。


「先生ごめん。大丈夫?」


おっ。珍しい。


「しゃーなし許したろ。俺って本間優しいわ~。」


「はいはい。そうですねー。」


心は本間にツンデレやな~。
俺はそう思いながら、心と言い合いをしながらじゃれてた。

そんなんしてたら、あっちゅう間にバスは空港に着いた。
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