意地悪てぃーちゃー
生徒たちが順番にバスを降りて行き、残った教師でバスの中に忘れ物が無いか確認してバスを降りた。


バスを降りると、俺はクラスの所に向かった。
そして、順番に搭乗券を渡して回った。

俺は搭乗券を全員に渡すと、心の所へ向かった。


「あっ心。お前、飛行機はどうなん?」


「えっ…まぁ日による。」


心は少し戸惑いながら、そう言っていた。
でも、今日はアカンやろな~。


「まぁどっちみち、俺の隣やけどな。」


心はそのまま固まっていた。
心には悪いけど、まぁしょうがない。


「なんでなん?はぁ~嫌やって。」


「文句言うな~。俺とお前は離れられんの。」


俺は少し冗談まじりでそう言った。
そんな嫌がんなやー。

しばらくして心は、俺を睨んできた。
そんな顔すんなや~。


「そんな睨むな。お前会長で俺が担当やろ?向こうの事で、打ち合わせしなアカン事があんの。わかった?」


俺は心に優しくそう言った。
心も納得したような表情を浮かべた。


「・・・うん。隣で吐いたらごめんな。」


心はそんな冗談を言って、2人で笑っていた。
俺は少し心から離れて、副担の荒木の所に向かった。
< 36 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop