意地悪てぃーちゃー
しばらくして、俺との話に飽きたんか囲んでた奴等は去って行った。

やっと心の近く行けるって思った時には、トイレ休憩が終わってた。
あぁ~アイツ大丈夫かな?


俺はそんな事を考えながら、荒木とクラスの最後尾にいた。


「井澤先生~どうしたんですか?あっ。北沢とケンカしました?」


「何もないし。喋ってないから、ケンカとかしませーん。ってか、お前変な勘違いしてない?」


荒木ってもしかして、俺と心になんかあるって思ってるよな…。
完璧・・・。


「えっ?北沢と井澤先生って、好き同士じゃないんすか?ってか、デキてるとか?」


「はっ?んな訳ないやろ。心は、大事な連れから頼まれてんの。わかった?」


荒木はいまいち納得しないような表情を浮かべながら、頷いた。
そして、機内に入った。

座席の所で、心が立っていた。
俺は心の所に急いで向かった。


「心。お前窓側でええか?」


「うん。」


・・・機嫌悪いな。
心の雰囲気でわかった。


心は席に座ると同時に、窓にもたれかかっていた。
俺は、そんな心に思い切って声をかけた。


「心…。なんか怒ってる?」


何も言わん心が、めっちゃ心配になった。
また気分悪いんか??


俺は心の顔を覗き込んで、囁いた。


「心。気分悪いか?顔色悪いな…どうした?」


「いや…別に大丈夫。」

大丈夫じゃないくせに、強がって…。
俺はすばらく、そっとしておくことにした。


「…ったく。まぁちょい寝とき。俺が何かしたんやったら、悪かった。」


< 38 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop