意地悪てぃーちゃー
それからしばらく、心と入念な打ち合わせをした。
修学旅行やのに、なんか申し訳ないな~。

そして、飛行機は沖縄に到着した。
前のクラスから順番に飛行機を出て、俺は最後に機内を出た。


前で騒いでる俺のクラス…。
絶対、後で怒られるな。


俺はそんな事を思いながら、クラスのバスに乗り込んだ。
今回は荒木の隣…。
心は一番後ろの、長い席に友達と座っていた。


しばらくして、バスが発進した。
バスガイドさんも話し始め、生徒たちのテンションは最高潮やった。
まぁ、修学旅行やからしゃーないけどやな…。


俺は座席に膝をついて、後ろを向いて叫んだ。


「お前らな~ちょっと落ち着け!!今日は戦争の所行くねんぞ~。そんなテンションやったら、俺が怒られるやんけ~。」


俺が必死になってんのに、バスは爆笑やった。
隣の荒木まで…。


「本間、笑ってる場合ちゃうわ~。その元気は明日使え。なっ?」


『えぇ~。』


クラス全員からのブーイング。
仲ええし元気なんはいいねんけどな~。


「お前等何歳やねん。たいがいにしとかな、荒木先生がキレるぞ~。」


俺はさっきまで、隣で笑ってた荒木に仕返しとばかりに言った。
荒木は戸惑いながらも笑っていた。


ワイワイしながらも、しばらくすると一気に静まり返った。
様子を見ると、ほとんどが疲れ果てて寝てた。
やっぱ可愛いなぁ。


荒木も後ろを振り返って、クラスの様子を見ていた。
俺は、いろんなことを考えていた。

荒木はバスが止まった瞬間、何かを見つけたように後ろの席に向かった。
まぁしらんけど・・・。
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