意地悪てぃーちゃー

修学旅行②

しばらくして、バスは目的地に着いた。

毎回毎回長い先生の話も終わって、今からは班行動になった。
うち等の班は、男女ともにいつもの仲良しメンバー。


うち等はワイワイしながら、資料館の中を回った。
資料館の中には、戦争の物とかがいっぱいあった。


そして、ある程度見て海の見える所でずっと話していた。
あぁ~はよ海行きたい。


中々話も盛り上がってたけど、そろそろ集合時間やから集合場所に移動した。
集合場所に行くと、ほとんど揃っててバリ目立った。
うち等は苦笑いを浮かべながら、さっと座った。


全員揃った所で、セレモニー的なんが始まった。
こういう所では、ちゃんと真面目になるうちのクラス。
無事にセレモニーも終わって、これからガマを見に行くことになった。


各クラス、バスに乗り込んだ。
ガマはクラスで別々になっていた。


うちはバスに乗るなり、井澤に引っ張られて井澤の隣に座る事になった。
何が悲しくて、こんな井澤の隣ばっかやねん…。
しゃーないけど…。


「心。挨拶出来た?」


「まぁまぁ普通。」


そう…うちの仕事はここからやった。
最後にガマを案内してくれた語り部さんへの挨拶。


「よしっ。出来てる所だけでええから、聞かして。」


うちは、深呼吸を一つしてゆっくりと挨拶をした。
まだ見ぬ語り部さんへの感謝の気持ちを込めて…。


「中々ええやんけ~。後は見た感想入れて、言うたらいいと思う。やっぱ、心に任せて正解やったな。」


「そりゃどーも。とりあえず、自分の席戻っていい?」


まさかこのままとか言わんよな?
その顔いいそうやけど…。

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