意地悪てぃーちゃー
しばらくして、2人がこっちを向いた。
たぶん話が終わったんやろう。


相変わらずニヤついてる荒木先生。
もう、変態にしか見えへんよ…先生。


「心。まだ怒ってますか?さっきは冷たくしてごめん。」


「別に…うちこそ、屁理屈ばっかでごめんなさい。」


結局、なんか仲直りした。
いきなり過ぎるけど…。


「北沢~よかったなぁ。あっ…俺、邪魔な感じ?」


「はいはい。全然、邪魔じゃないよ!レクまで3人で喋っとこ。なっ?」


今ここで荒木先生に抜けられると、サプライズがぁ…。
うちは必死で荒木先生を止めて、3人で話すことにした。


井澤と荒木先生がなんで仲良くなったかとか、みんなの第一印象とかいろんな話をしてた。
最終的に、うちと井澤がなんでこんな親しいんかを荒木先生に話してた。


「北沢と井澤先生ってやっぱ似てますね~。」


「「どこが?!」」


うわっ・・・
ハモったし。


そんなうち等の姿を見て、荒木先生は爆笑しだした。


「息もピッタリやし、鈍感でちょっと天然な所がそっくりですよ。」


「荒木ちゃん…心はともかく、俺は鋭いよ。天然でもないし。」


「はぁ?先生は天然やって。鈍感やし。素直に認めっ。まっうちはちゃうけど…。」


そんな感じで、ずっと話してると井澤の携帯がなった。
これは、荒木先生を連れて行く合図。


「荒木ちゃん、心。仕事が入りましたー。今から、レクの準備です。はいっ、移動!!」


井澤はそう言って、荒木先生とうちの背中を押して部屋を出た。
うちと荒木先生は、グチグチ言いながらレクの場所まで歩いていた。
レクの部屋の近くで、後ろにいた井澤に呼ばれて荒木先生だけ先に部屋に入った。
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