意地悪てぃーちゃー
しばらくして、式が終わった。


「心~お疲れさん。あっ。生徒会集合~。」


井澤がそう叫んで、ぞろぞろと生徒会メンバーが集まった。


「今年度から担当になった井澤です。とりあえず、明日は全員残るように。したら解散。」



しゃーーっ。
今日居残り無い。


うちはルンルン気分で、体育館を出た。


「しーーん。」


聞き覚えのある声で、後ろから呼ばれた。
たぶん…

いや、絶対ヤツや。


振り返るとそこにはやっぱり、井澤が歩いて来てた。


「心~教室まで一緒に行こか。」


「はっ?何が悲しくて、先生と一緒に行かなアカンねん。」


「まぁええがな。てか今日、お前だけ居残りあるから。」


いやいやいや…
ルンルン気分やったのに。
本間に最悪や~。


「なんでうちだけ?」


うちがそう聞くと、いつになく真剣な表情をした井澤がいた。
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