意地悪てぃーちゃー
それから、変な雰囲気のまま無言の空間が続いた。

口を開いたのは、井澤やった。


「よっし。昼飯食いに行くか~。荒木ちゃんも行くやろ?」


「えっ?俺邪魔っすよね。いいっすよ。」


「2人で外はマズいし、荒木ちゃんも来い。」


結局、3人でご飯に行くことになった。


井澤の車に乗って、一回うちの家によった。
制服やとおかしいから私服に着替えた。


「その服、似合ってる。心の私服とか、新鮮やなぁ。」


「そりゃどーも。だっていつも制服やもんな。」


「おう。そんじゃ、行くかぁ。」


うちは助手席、後ろに荒木ちゃんが座ってた。
車内は結構ワイワイしてた。


たまにチラチラこっちをみる井澤は、酔ってないかとか心配してくれていた。
不思議やけど、井澤の車では酔わん。


しばらくして、車は隠れ家的な店に着いた。
井澤がこんな所知ってるんや~。

・・・・・・意外。


「ここな俺の友達がやってる店やねん。」


「「へぇ~。なるほど」」


あっ…荒木ちゃんとハモってもうた。
思ってたことは一緒やったか。


うちと荒木ちゃんは、顔を見合わせて爆笑していた。
そんな中、井澤だけは少し拗ねてた。


「お前等なぁ…まっ中入るぞ。」


井澤が中に入っていく、後ろを着いて行った。
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