意地悪てぃーちゃー
「心に大事な話あるから。聞くか聞かんかはお前次第やけどな…。」


これは聞くしかないか。
たぶん相当大事な話やろな。


「わかった。聞く。」


「了解。」


井澤は優しく微笑んだ。


井澤ってなんやかんやで、いい奴よな。
とか思いつつ、二人で教室までの道を歩いた。


教室に入るとみんなもう座ってて、うちも自分の席に着いた。


窓際の一番後ろの席。


周りを見ると仲のいい子が多かった。

この一年おもろなりそうやな~。
とか思いつつ、井澤の話を聞いていた。


しばらくして、後ろのドアから荒木先生が入って来た。


まさかの…副担?


荒木先生はうちを見つけると、さっきと同じように微笑んで近付いて来た。


「さっきの挨拶よかったで。」


「あっどーも。てか先生が副担なん?」


「せやで。紙見んかった?」


紙……………
あっクラス発表のか。
正直担任だけに目いってて、副担とか見てない。
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