意地悪てぃーちゃー
しばらくして、心の家の前に着いた。


「先生~今日はありがとう。また連れてってなぁ。恋もがんばって。」


また無邪気に笑う心…。
やっぱ俺は、コイツの事が好きや。



「おう。しゃーなし連れてったるわ。んじゃまた明日な。」



俺は心に手を振って、学校へと車を走らせた。


途中で心にメールを打って、俺は学校に戻った。


学校に戻ると授業で教師は少なくて、俺は荒木ちゃんを連れて生徒会室に向かった。



「荒木ちゃん…。俺、気付いてもうた。心が好きや。」


荒木は突然笑いだした。
いや…俺、真剣やねんけど。


「井澤先生。今さらですか?本間に鈍感すね~。まぁ北沢のがもっと鈍感ですけど。」


はっ?
荒木ちゃんは俺よりも先に気付いてたん?


「えっ…荒木ちゃんは、その~いつから気付いてたん?」


「始業式の時にうっすらと…。で、時間が経つにつれてそれが確信に変わりました。」


マジですか…。
てか荒木ちゃん、気付いてたなら言おうや。


「そんな態度出てた?荒木ちゃん、もっと早く言うてや~。」


「態度って言うより、二人の雰囲気っすかね。それは自分で気付かな、意味無いっすよ。で、どうするんすか?」


荒木ちゃんの言う事は、あながち間違いじゃない。

荒木ちゃんはニヤニヤしながら、俺を見ていた。


これからかぁ。
考えても無かったな~。
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