僕らだって恋をする。
「……何?京先生」


呼び止めた人…

それは俺の好きだった人


「最近授業にちゃんと出てるみたいじゃない!!

えらい!!」


「……俺エライっしょ!?京先生もっと褒めてよ!!」


半分本気の半分冗談だった。


京先生は少し背伸びして、

「えらい!!これからもその調子でね!!」

と、頭をワシャワシャした。


《うわ…!!》


嬉しかった。


でも、それと同時に悲しさが込み上げてくる。


「……京先生はいつまで居るの?」


「夏休みの補習までは居るかな。

私の最後のテストでは良い点取って補習にならないでよね〜!!」


「…じゃあ早く帰るよ。

またね京先生」


「さよなら〜」


俺は歩き出した。

あと何回『またね』と言えるのだろう。


そんなことを考えたら視界がぼやけた。

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