僕らだって恋をする。
「章斗!!帰ろうぜ」

帰ろうと、カバンを手に持った時、修吾と陽人が寄ってきてそう言った。


「……陽人、彼女は?」


「なんか用事があるんだって。だから先に帰った。」

おそらく、誕生日プレゼントを買いに行ったんだろう。

陽人の誕生日が近づいてるからな。


夏休みは明け、季節は冬に近づいている。

修吾は元気に振る舞っているが、ふとした時には京先生の姿を探している。


でもいないとわかると、辛そうな笑みを浮かべるんだ。


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