僕らだって恋をする。
新しくきた英語の教師は男で、なかなか説明はわかりやすかった。


けど発音がいまいちだな。

「章斗、帰んないのかよ。」


「悪ぃ、帰ろうぜ。」

俺たちは教室を出て、昇降口に向かった。


靴を取り出そうと、下駄箱を開けると、中には………



「うおっ!?何これ!!ラブレターじゃん!!章斗宛!?」

白い紙に、花びらが舞う絵がプリントされた封筒を陽人が目ざとく見つける。


表には『永田君へ』と書かれていた。


当たりを見回し、下駄箱に入れたであろう人物が居ないのを確認してから、俺はそれを隣の下駄箱に入れた。


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