僕らだって恋をする。
「って章斗!?何してんだよ!!これはお前宛だろ!?」

俺は陽人の言葉を無視して靴を履き替えた。


「……いいんだよ。明日の朝になったらそれは多分、また俺の下駄箱に入ってるだろうし。

そしたらちゃんと行く。」

外に出ると修吾が笑いながら

「クール王子の人気爆発か?」

と言った。


「ふざけんな元気王子

お前だって英語のテストで100点取ってから人気上がってんだろ。」


「まぁな。」

修吾が自慢げに言う。


陽人は腑に落ちない顔をしながらも昇降口から出てきた。


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