僕らだって恋をする。

第二話

「…………」

目を覚まして、時計を見ると

「…六時か…」


三十分は寝ていたらしい。

着替えてリビングに向かう。

わめき声が聞こえてきた。


「あなたって何でいつもそうなの!?」


「俺が悪いのかよ!?大体お前だって……」


両親がケンカしていた。

毎回のことだ。


すぐに仲直りして、いちゃつくから、さほど心配していない。


俺はリビングにある小型のホワイトボードに『章斗、仲里家』と書いて家を出た。

ケンカしてる時は二人共何も聞こえないから、こうして書いていく。

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