僕らだって恋をする。

第三話

「ったく…」

凛香はぶつぶつ文句を言う。


「相変わらず凛香のお母さんは面白いな。」


「そう?

でね、章斗。さっきの話の続きなんだけど…」


「ああ。どうかしたのか?」


「………彼氏とケンカした。」


凛香は残酷だ。

普通、自分を好きな奴に違う奴との恋愛相談なんかするか?


まあ凛香は抜けてるというか、鈍いというか…


口元にうっすら笑みを浮かべながら俺は

「それで?ケンカしてどうしたんだ?」


と聞いた。

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