僕らだって恋をする。
「ごめん、君の気持ちには応えられないよ。


本当……ごめん」


「………」

俺は黙っている女子を残して、その場を立ち去った。

彼女を慰めるのは俺じゃなく、陰から見ていた彼女の友達だ。



“大丈夫!?”

“よく頑張った!!”


俺が立ち去った後、無数の足音が聞こえてきて、そんな言葉が飛び交う。

うん、本当に彼女は頑張ったと思う。


自分の気持ちを口に出して、伝えることができたから。



俺は、伝えることができないから……


今までに告白してくれた子、皆を尊敬してるんだ。


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