僕らだって恋をする。
ははは!!と笑いながら歩いていく。


ポカーンと口を開けていた俺は我にかえって、慌てて追いかけた。



気がつくと俺の家の前。


「ま、絶対に叶わない恋なんて無いから。

頑張れよ。じゃあおやすみ。」


「あ…おやすみなさい…」

俺は凛香のお父さんと別れて家の中に入った。




「ただいま〜」


「お帰り〜」

お袋はキッチンで夕飯を作っていた。



お袋が…凛香のお父さんの元生徒…


「章斗、どうかした?」


「お袋って……凛香のお父さんの生徒だったんだな。」


「そうよ?

先生に会ったの?」


「ああ。

…親友が先生に恋してて、どんな気持ちだった?」

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