僕らだって恋をする。

第六話

扉を開けると

「あ、章斗お帰り。」

凛香は俺の机の椅子に座っていた。


「…ただいま。」


「お父さんと話できた?」


「ああ。なんか、勇気もらったよ。」

俺はカバンを机の横に置いて、凛香を椅子から立たせる。


「へ?何?」


「……凛香…」


「章斗…?

どうかしたの?」


「あのさ、出ていってくれない?」


「えっ!?何でよ!!」


「着替えたいんだよ!!」


「……あっ、そっかなるほど。

じゃあ出てる。」

凛香はそう言って部屋を一旦出た。

< 144 / 158 >

この作品をシェア

pagetop