僕らだって恋をする。

振り返るとそこには、陽人の彼女、遠藤の姿が。


「あれ、どうした？」


「あの…ちょっといい？」

そう言う彼女の後ろには小さな紙袋。

多分陽人への誕生日プレゼントだ。


修吾もそれに気づいたのか、俺が

「どうぞ。陽人ならお貸しします。」

と言うと


「じゃあ陽人、俺ら帰るからな!!」


と乗ってきてくれた。

「悪ぃ。また今度な!!」

陽人がそう言う後ろで、遠藤はペコッと頭を下げた。


外に出ると修吾がため息をついた。