僕らだって恋をする。
「金髪が地毛って……。あなたはハーフなの?」

ため息をつきながら目をつむったのを見逃さなかったのは章斗だった。


「行けっ!!」
この一言によって俺達はドアと先生の隙間から出ていった。


「あっ、こら!!」
当然、先生は追いかけてくる。

走りながら俺は
「先生〜良いこと教えてあげるよ!!俺はハーフじゃなくてクォーターなんだよ!!」と叫び、「散っ!!」と言った。


「ああ、もうっ!!」

バラバラになった俺達を全員捕まえることは無理なので誰か一人を選ぶ。
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