僕らだって恋をする。
「…で、授業でやった内容を書き込んで、欠席者とかを書いたら終わり!!」


「へぇ…」

俺は遠藤の話を聞きながらも、器用に動く彼女の手を見ていた。


均等に並ぶきれいな文字たち。

大きさは…少し小さめだけれど、いかにも「女の子」という感じの字だった。


「あの…大谷君」


「えっ!?あっ、何?」


「そんなに見られてると…書きにくい。私、字…汚いし…」


「そんなことないよ!!俺のより断然きれいだって!!

あ、遠藤、明日は俺が日誌書くから。」

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