僕らだって恋をする。
「ん?何?大谷君。」

微笑みながらこちらを向く遠藤。


「あ…のさ…」


「うん?」


「メアド…交換しない?」


「へっ!?」

遠藤は手に持っていたノートを床に落とした。

それを拾って渡してから

「いや、あのさ、多分俺明日からまた屋上に行っちゃうと思うんだよね。


その時にあの廊下まで来てもらうのは申し訳ないから…さ…」

言い訳です、はい。


「……大谷君は、優しいんだね…」

そう言う遠藤の顔は何だか悲しげで…


「遠藤…?どうした?」

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