僕らだって恋をする。
適当に説教を聞き流すこと数分…


「京先生、桐谷にお説教ですか?」

俺と京先生の中に入り込んでくる奴がいた。


「あ、村田先生…」

村田?村田って…女生徒人気No.1の奴か。


「こういう奴は聞きませんよ。

大谷陽人だって髪を染め直してこないじゃないですか。」


「…お言葉ですが、大谷君の髪は地毛ですよ?」


「地毛だとしても、直すのは普通でしょう?

説教するだけ無駄ですよ。」

京先生の手は固い拳が作られている。


「……そうでしょうか?」

突然、京先生の後ろから声が聞こえてきた。

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