僕らだって恋をする。
先生が説教をしている間、俺は適当に視線をそらして職員室中を観察してる。

《あそこの席は…村田先生だ。さすが女生徒人気No.1。先生待ちの女子が机囲んでるよ……。


校長は呑気にお茶飲んでるし、森坂先生は採点中。

職員室の入り口には遠藤。



……えっ!?遠藤!?》


バッと振り返る。

遠藤は俺の視線に気づいたのか、こちらに向かってくる。


「ちょっと大谷君!?聞いてるの!?」

京先生が机を叩くが、俺の目は遠藤に向いたままだ。
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