史上最強の甘々。〜先生〜甘いこと、もっと教えて。
おまけ
雪夜先生のマンションで……



「名前で…呼んでほしいです」



いつもお前ばっかりだから……


たまには、ちゃんと

呼んでほしい。



「聞いてます?」



雪夜先生は、どこでもない、一点を見つめて黒のソファーに座っている。


わたしは、後ろから顔をのぞかせるみたいにしていた。



「なんの意味がある――?」



冷たく感じる言葉で、雪夜先生は言った。


なんだか……いけないことを言ってしまった後みたい……



「ただ……呼ばれたかっただけです」



気まずくなりながら、わたしは言った。


「お前が俺を呼んでみろ――」





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