溶心



「…はあ!!?俺の勘違いかよ。」





…そうじゃないの?
あー
やっぱ馬鹿って嫌い。
下等生物。





「でも、お前…よくそんな複雑な事情を淡々と話すよなー。


  まあ、お前の家庭事情よりマシか。」



「そーだと思うよ?

 
  あの子ちっさい時会ったけど、愛されてるって感じだったし。」




俺の家庭事情よりマシ…ねえ。
なんか
傷抉り出された。
まあ別に
いちいち気にしないからいいけど。





「んで?なんでまた、そんな遠い親戚の子を預かったの?


   他に預かったくれる人とかいなかったわけ?」




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