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Ⅰ

僕の名前は滝沢隆平（たきざわりゅうへい）。

高校1年。

それなりにモテていて、遊びまくっていた。

そんな僕を虜にした女の子。

梶間奈乃香（かじまなのか）。

彼女は僕に何も言ってこない。

たいていの女は僕をみると目をハートに変えて「りゅうへぇー」とかいいながら僕に近寄ってくる。

そういう女は嫌いだ。

だがそのことを言うのはめんどくさいし、第一そんなことを言ったらきっと傷つく。

二股はもちろんひどい時には五股くらいは簡単にするような僕が言うのはなんか変だけど…

彼女は僕に興味を持たない。

興味を持たない女は彼女以外にも何人かいる。

だがそいつらは僕のことを白い目で見てきていた。

「たらししてんじゃねぇ」とでもいいたそうな目…

しかし彼女はそういう目で僕を見ない。

何を考えてるのか全く分からないけどただ一心に僕を見ている。

少しさみしそうな目で…