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年が明けた。

彼女に年賀状を送った。

彼女からも来た。

僕にとっては一生の宝物だ。

年賀状には「あけましておめでとう。いつも優しくしてくれてありがとう。来年も同じクラスになれたらいいね。」そう書かれてあった。

僕は脈ありかも…

そう思った。



新学期には席替えをした。

今まではキャーキャーうるさくて毎日香水のにおいをぷんぷんさせているチャラい女。

―神様お願いです。梶間と隣の席に…―

サンタさんも神様も信じていないのに僕はそう願った。

願いは叶った。

彼女は僕のほうを見ながら「隆平君と隣だとうれしいな。よろしくね」と言ってきた。

僕も嬉しかった。

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