側にいて…
されちゃ!「そんな事で騙されないですよ」神木先輩は肩を落とした。「そーかよ。じゃぁせめて俺の事 廉って呼んでくれないか?」呼び捨てなんて…。でもそのくらいなら。「廉君でいい?呼び捨ては難しいかも…」「廉君か。別にそれでいい。」なぜか今日の廉君は優しい。廉君の手がゆっくりと私の髪にふれた。なぜか私は抵抗ができない。そしてゆっくりと体を倒した。「空…きれいだな」「うん」まるで時が止まったようだった。私は横になり廉君の方をみた。廉君の顔が近づいてきて私は目を閉じた。唇に廉君の唇がふれた。そしてゆっくりと離れ廉君は起き上った。「ごめんな?」私も体を起こし廉君を見つめた。「ううん。ってかなんで謝るの?」廉君はまた私の頭をなでた。「嫌がってんのに キスして」私は首を横にふった。「そーかよ。じゃぁ おれ行くわ。じゃぁな」廉君は屋上から出て行った。私 キス…しちゃった。なんでしたんだろ?私 どぅかしてる。空雅君の顔が思い出せない。今は廉君でいっぱいだった。最低な女ですみません。私でも誰が好きなのかわかんない。 私は教室に戻った。そしてあっという間に集合写真の時間になった。みんなでグラウンドに集まった。全学年いるからハンパない人数だった。私は廉君の姿を探してた。やっと廉君を見つけた。廉君は気がつき手をふってきた。私は手を振り返し ニヤニヤした。「なにぃ~?彩夏。ニヤニヤしてキモイし」横にいた美月が不思議そうにみてきた。「ううん。なんでもない。」私は適当にごまかしまた廉君の方に視線を向けた。廉君はもぅ他の所をみていてこっちを向いてくれない。私の気持ちがわかんない。空雅君をみるとドキドキして廉君はもっとドキドキする。1回廉君をみてしまうともぅ目線がそらせない。私 入学式からどうかしてる。いきなり空雅君の事で考えちゃって 今日は廉君の事で考えちゃう。