側にいて…

神木兄弟

「見た?神木先輩。やっぱカッコイイわぁ」みつきが目を光らせてキャピキャピしていた。
「見た見た!やっぱカッコイイよね!あたし惚れたかも」…ヤバイ。わかんない。そんなにカッコイイ人なのかなぁ。「誰?私わかんない」「「えーーーー!!!知らないの!?」」2人とも声をそろえてビックリした。「うん。まじでわかんない」「神木廉(かみきれん)先輩。この学校でスゴイ人気の先輩だよ!?超有名で1年でもわからない人はいないくらいだよ!!!」そんなに有名な人知らない私って…。「へぇー。まぁ 見てみたいけど私男の人ニガテだから興味ないかな?」「まじで!?彩夏かわわいいから そんな事言ったら世の中の男がかわいそーじゃん」はぁ?私のどこが かわいいの?「ないない。全然かわいくないよ!美月は美人だしみなこはかわいいし」「あたしの方がないし!ってか まじで彩夏かわいいよね。最初にぱっと目について話しかけたもん。」「いやいや。話し変えて その神木先輩ってどんな人?」「よくわかんないけど みんな見た目でよっていくからね。大きい目で茶色の髪。背がすごく高くてスポーツ万能。性格はナルシって聞いたけど…」
見た目かぁ。そこまで条件そろってたら みんな顔目当てで寄っていくだろぉな。「っあ!そーいえば神木先輩の弟、1-2にいるらしいよ。神木空雅(かみきくうが)っていうんだって。神木先輩には似てないけどかっこいいらしいよ」みなこは情報はやいなぁ~。
私はちょっと気になってみたりした。
翌日
朝早く学校についてしまった。廊下を1人でわたった。ドン!!私は誰かにぶつかってしまい少しよろけた。「ごめんなさい」いそいで頭を下げた。「いや 俺こそゴメン。大丈夫だった?」顔をあげると一瞬ドキっとしてしまった。背が高く 髪は黒で無造作に整えられ 目が大きく吸い込まれそうなくらい美しい瞳。でもどこかさみしそうな瞳だった。「大丈夫です。」私は恥ずかしくて顔をそむけた。「よかった。じゃぁ また。」そう言って行ってしまった。かっこよかったなぁ。まだ少し胸がドキドキしている。

< 3 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop