華と蜂蜜
1.トクベツ
「―――い、澪ってば!」
「んぁ?」
急に意識が浮上する。
ここは、学校…?
「もう、数学の時からずっと寝てたんだよ?」
「あ、あぁ、ごめん」
いつの間にか辺りは夕暮れ。
二時間ぐらい寝ていたようだ。
眠くて閉じかける目を無理矢理開ける。
気付けば真理絵が帰りの支度をしている。
急いでいるのだろうか、動きが早い。
「急いでるなら、先に帰っていいよ?」
「あ、バレた~?」
真理絵はここぞとばかりに顔をほころばせると、いきなり猫撫で声を出してきた。
「な、何だよ!気持ち悪い声出して…」
「ひどいなぁ…私も傷つくよ?」
言葉とは裏腹に顔がニヤけてる。またか…。
「何?彼氏?」
そう聞くと、真理絵は笑顔を弾けさせた。
「そう!そうなの!彼がね、クリスマスデートしようって!!」
真理絵の顔が“乙女”になっているのを見て、澪はクスリと笑った。
「な、何?」
「いや、可愛いなと思ってさ」
澪が微笑んで言うと真理絵は顔を赤くした。
「?どうかした?」
「なんでもない!!」
そう言うと真理絵は出て行ってしまった。
(その顔でそんな事言うなんて反則よ!!)
そんな事を思いながら走り去っていった。
「んぁ?」
急に意識が浮上する。
ここは、学校…?
「もう、数学の時からずっと寝てたんだよ?」
「あ、あぁ、ごめん」
いつの間にか辺りは夕暮れ。
二時間ぐらい寝ていたようだ。
眠くて閉じかける目を無理矢理開ける。
気付けば真理絵が帰りの支度をしている。
急いでいるのだろうか、動きが早い。
「急いでるなら、先に帰っていいよ?」
「あ、バレた~?」
真理絵はここぞとばかりに顔をほころばせると、いきなり猫撫で声を出してきた。
「な、何だよ!気持ち悪い声出して…」
「ひどいなぁ…私も傷つくよ?」
言葉とは裏腹に顔がニヤけてる。またか…。
「何?彼氏?」
そう聞くと、真理絵は笑顔を弾けさせた。
「そう!そうなの!彼がね、クリスマスデートしようって!!」
真理絵の顔が“乙女”になっているのを見て、澪はクスリと笑った。
「な、何?」
「いや、可愛いなと思ってさ」
澪が微笑んで言うと真理絵は顔を赤くした。
「?どうかした?」
「なんでもない!!」
そう言うと真理絵は出て行ってしまった。
(その顔でそんな事言うなんて反則よ!!)
そんな事を思いながら走り去っていった。