依存偏愛
「……え?」
「普通の双子として、お互いに依存するの、やめよう。」
「ど、して……?」
声が、震える。
目の前が、真っ暗になる。
旭ちゃんからしっかりと紡がれる言葉に、鋭利な刃物で全身を貫かれたような衝撃が走った。
だって、いきなり……
こんなにも突然、どうして……?
でも、その理由は何となく理解はしていた。
だってそうでしょう?
私が、旭ちゃんを裏切るようなこと、したから。
私が、悪い。
「旭、ちゃん。」
「きっとその方がきっと、お互いらくになる。」
らくになんて、なるはずない。
旭ちゃんが離れていく。
そんな世界で、私は生きていけない。