依存偏愛

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結局今日も、何事も無く過ぎていく。

授業はまだオリエンテーションの段階だし、相変わらずあたしから他人への関わり合いは持たないし。

っていうか、関わり合いなんていらない。あたしには、雫だけがいればいい。そう思ってるからか、必要以上に他人に興味はないし、友達だって欲しいとは思ってない。

幸か不幸か、あたしはバスケ部関係の人達とはクラスが別。無駄な干渉がないってのは、気分的にもラクだったりする。

でもそんなあたしにもひとつ、他人と関わらなければいけないことがあって。本当はあまり乗り気じゃないけれど、他でも無い雫のお願いだから、やらないという選択肢はない。

だからあたしは、帰りのＨＲを終えてすぐ、中央階段を下りて体育館へと向かっていた。