本当に大好きだった<完>
龍也と離れて
私はとりあえず、龍也の友達に電話をした。
「もしもし。亜希子です。」
「おぉ。久しぶりじゃん。どぉした?」
「龍也って何者ですか?今日龍也の奥さんから電話かかってきたんですけど。」
「…嘘。」
「ホントです。こんな嘘つきません。龍也は結婚してるんですか?」
「してるよ。
結婚式も呼ばれてないし、相手の子は名前と年しか知らないけど
かなりきつい子らしい。」
「奥さんと子供のこと教えて下さい。」
「名前は麻由で年は亜希子ちゃんとタメ。子供は悠斗だったかな。」
「ぁりがとうございます。」
「龍也は亜希子ちゃんのことホントに好きだったし
亜希子ちゃんのこと、今までの彼女で1番好きだったよ。
でも龍也は最低だな。」
{ホント最低だよ。でも聞きたくなかった。
どうせなら、遊びだったって言ってよ。余計悲しくなるじゃん。}