本当に大好きだった<完>
龍也と離れて


私はとりあえず、龍也の友達に電話をした。

「もしもし。亜希子です。」

「おぉ。久しぶりじゃん。どぉした?」

「龍也って何者ですか?今日龍也の奥さんから電話かかってきたんですけど。」

「…嘘。」

「ホントです。こんな嘘つきません。龍也は結婚してるんですか?」

「してるよ。

結婚式も呼ばれてないし、相手の子は名前と年しか知らないけど

かなりきつい子らしい。」

「奥さんと子供のこと教えて下さい。」

「名前は麻由で年は亜希子ちゃんとタメ。子供は悠斗だったかな。」

「ぁりがとうございます。」

「龍也は亜希子ちゃんのことホントに好きだったし

亜希子ちゃんのこと、今までの彼女で1番好きだったよ。

でも龍也は最低だな。」

{ホント最低だよ。でも聞きたくなかった。

どうせなら、遊びだったって言ってよ。余計悲しくなるじゃん。}

< 114 / 128 >

この作品をシェア

pagetop