クリスマスマジック〜キス・Kiss・xxx〜



そんな話を聞いた気がして……。


そう思うと、彼女のことを聞いた自分が虚しくて……悲しくなる。


聞かなきゃよかった。


本当は間宮の彼女の話なんて聞きたくない。



「亜希さん、それ、誰の話っすか?」


「え?」


「オレ、ここ4年くらい、彼女なんていないですけど?」


「あ、そうなの?」


「何かうれしそうなのが癪に障る」



自分でも声がワントーン高くなったのが分かった。



彼女、いないのか……。


そんな些細なことがちょっぴりうれしくて。


笑いながら間宮を見た。









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